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小児歯科

Pediatric dentistry

Pediatric dentistry小児歯科

歯科治療を受ける子ども

最新の歯科疾患実態調査(厚生労働省)によると、12歳児で虫歯がある子の割合は35.5%で、1人当たりの平均の虫歯数は0.84本

「虫歯がないのが当たり前」の時代となりました。

そんな環境の中で、あなたのお子さんは大丈夫でしょうか。

う蝕罹患の現状(PDF)

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World standard標準治療

RR caries according to the countries of the Euro region※クリックすると拡大します
RR caries according to the countries of the Euro region (Silviera Moreira R. Epidemiology of dental caries in the world, 2012)

この表は、世界の12歳児1人当たりの平均の虫歯数です。

日本は0.84本ですので、およそトルコと同じ程度。

世界的にみると日本の予防レベルは先進諸国でまだ最底辺です。

しかし、日本の砂糖の摂取量は先進諸国の1/2~1/3程度な上に、日本人のうち95%の人が毎日歯磨きをし、なおかつ73%の人は1日2回以上磨いています。

つまり、日本の子供たちは全然甘いものを食べておらず、なおかつ真面目に歯を磨いているのに、とても虫歯が多いのです。

主要国の1人当たり砂糖消費量(PDF)

なぜでしょうか。

定期健診受診率

こちらの表は各国の定期健診の受診率です。

スウェーデンが90%、アメリカ80%、イギリス70%なのに対して、日本はわずか2%となっております。

先進諸国では、定期健診により正確な予防の知識と適切な予防処置を受けることによって、おいしい食べ物飲み物を我慢せずに虫歯を作らないことに成功しています。

1度きりの貴重な人生においておいしい食事はとても重要ですので、これは大いに見習うべき習慣ではないでしょうか。

正確な予防の知識と適切な予防処置を、3か月に1回程度のペースで定期的に受けることが標準治療であり、公費の方は無料で、そうでない方も健康保険で受診することができます。

ぜひ当院をうまく利用して、いい習慣を身につけていって下さい。

乳歯のむし歯も治療が必要です

小児歯科

乳歯だからといってむし歯になっても問題ないと考えることは、大変危険なことです。乳歯には丈夫な永久歯が生えるための準備するための役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、あごの骨の成長や知能の発達、正常な咬み合わせにも影響を及ぼしています。

さらに、むし歯は感染症であるため、むし歯がある状態で抵抗力の弱い新しい永久歯が生えてくると、永久歯がむし歯になるリスクは高まります。

生えたての歯はとてもデリケートです

生えたての永久歯は、乳歯と永久歯が混在することで歯並びがでこぼこしてしまう傾向にあり、表面が粗く汚れが付きやすかったり、抵抗力が低い状態です。つまり、むし歯になりやすいデリケートな時期ということです。

タケノコと同じように、生えたての永久歯は非常にやわらかく、次第に固くなっていきます。その過程でもフッ素を積極的に取り込むことで、一生涯虫歯に強い、固いしっかりとした歯に育っていきます。ぜひともフッ素を活用し、お子さんの財産となる健康な歯を作ってあげてください。

また、永久歯がなかなか生えてこなかったり、乳歯が抜けないなど、この時期のトラブルはつきものです。お子さんの歯に異常を感じたら、お早めにご相談ください。

Preventive dentistryむし歯の予防

大人になってから予防の習慣を身に付けることは容易ではないため、小児のうちに予防を「習慣」とすることが非常に重要になってきます。

人間は習慣で活動する生き物です。

習慣化したことは変えると苦痛になるため、予防を習慣づけすることができれば、「毎日のきちんとしたお手入れや定期健診をしないと苦痛」となります。

横浜市も含め、小児は公費で歯医者に行け、やっと最近になり予防処置が受けられるように保険が改正されました。

予防が習慣化することにより、多くの子が将来おじいさんおばあさんになって「ああよかったな」と思ってもらえましたら、それはもう大変な本望です。

予防歯科

少し前までは、「早期発見、早期治療」と、むし歯がなるべく小さいうちに早く削って詰めることが良しとされてきました。

もしかすると、いまだにこのスタイルの歯科医院があるかもしれませんが、この考え方は間違っていたことが分かり、今では治療のガイドラインも変更されています。(特定非営利活動法人日本歯科保存学会編・う蝕治療ガイドライン第2版詳細版・P17、P78参照)

予防歯科とは、むし歯になってから治療するのではなく「痛くならないように予防する」という考え方です。

そのためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアと、自宅で行うセルフケアの両方が大切です。(歯周病4.メンテナンス参照)

セルフケアだけでは、歯垢や歯石を完全に取り除くことができません。

歯科医院で定期的に検診を受け、むし歯や歯周病にならない健康な歯を維持していきましょう。

歯磨き指導
1.歯磨き指導

お子さんが歯磨きを好きになるように丁寧に指導いたします。
歯磨き、ブラッシング指導では、むし歯を防ぐために効果的なブラッシング法を楽しみながら、歯科衛生士が丁寧に指導していきます。

フッ素塗布
2.フッ素塗布

萌出したばかりの乳歯は歯質がまだ脆弱なため、歯の表面にフッ素を塗布することにより、唾液中に含まれるミネラルを取り込みやすくすることで再石灰化を促進します。

シーラント
3.シーラント

むし歯になりやすい奥歯の溝の部分にプラスチックを流し込み、むし歯の予防をする処置です。歯を削らずに行えるため、痛み無く治療できるのが特徴です。

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